NEWS RELEASE

-リサイクルの推進-リコーグループ <製品への取り組み:省資源・リサイクル> 

2018年11月13日

リサイクル対応設計

リサイクル対応設計は、製品の「省資源・リサイクル」を促進するために欠かせない取り組みです。
設計者は設計後にリサイクル対応設計セルフアセスメントを行って、さらに改善を行う仕組みになっており、複写機やプリンターの設計者にとって、リサイクルへの配慮は設計手順の中に組み込まれています。

1.相溶性ラベルの採用により、約14分の剥離作業と廃棄物処理コストを削減

リサイクル対応設計の一環として、部品に貼ったままで溶解・再生をしても再生プラスチックの純度と品質が保たれる相溶性ラベルを開発し、1994年から複写機やプリンター、ファクシミリなどの製品用ラベルとして採用しています。

2.家電リサイクルの効率向上のため、相溶性ラベルの特許を無償開放

相溶性ラベルを家電製品にも役立てていただくため、2009年10月、財団法人家電製品協会とその会員企業を対象にリコーが保有する特許権を無償開放する契約を結びました。
相溶性ラベルが多くの家電製品に採用され、ラベルに材質表示することにより、製品ラベルの除去工程を省くことができ、リサイクル工程の効率化が図られるうえ、高品位の材料リサイクルが可能になります。

リサイクル情報システムによる再生品質の向上

リコーグループでは、原材料の調達から販売までの製品情報に限らず、販売後もオフィス機器を個体ごとに管理する回収・再生のためのトレーサビリティシステム「リサイクル情報システム」を構築しています。
このシステムの導入により、回収機1台ごとの状態管理ができ、それによる再生機の効率的な生産と品質向上が可能となっています。

1. 市場から回収された使用済み複写機は、販売会社・販売店またはグリーンセンター(全国11拠点)で回収され、その後、集約センターで機種や品質を選別し、再生機として再生可能か、部品リユース、あるいはマテリアルリサイクルに回すかの判定を行います。
その際、厳しい基準をクリアした機器のみが再生センターに送られます。
2. 再生センターでは、再度、各部の品質や劣化状態を診断します。
3.  次に、分解、清掃・洗浄を行い、ハードディスクのデータを完全に消去します。
. 組立工程では、劣化した部品や消耗部品を新品に交換します。
5. その後検査工程で、新造機の基準と同じ通紙テストや調整、仕上げを施し、出荷します。
このような仕組みにより、リコーの再生機では、新造機と同じ品質保証が実現しています。